先週の土曜日、リンクを貼らせていただいているPOWER MOON LEATHERS の内海さんのお誘いで、タンナーさんの工業を見学に行って参りました。
場所は埼玉県の越谷にあるBG LEATHERさん
主に野球のグローブに使用するグローブレザーを御造りになっているタンナーさんです。
こちらの工場では、クロムなめしとタンニンなめしをやっていらして、得にうちで使っているタンニンなめしがどのような工程を経て、作られているのか非常に興味がありました。
ということで、工場の撮影にOKを頂き、皮から革に変わる工程と機械の説明を事細かに教えていただきました。
こちらが工場の様子です。
こちらがドラム、かなり大きなもので、どでかい樽がぐるぐる回っている状態です。もちろん中には革が入っています。
こちらがでっかなローラーで水絞と伸ばしを行います。
こちらがステーキングマシンで、機械の中に突起物があり、それで革にもみほぐし、柔軟性や弾力性を与える機械です。
こちらが張り板、ここに革を貼り付け平らな状態で乾燥させます。
クリップで革を伸ばしながら貼り付けていきますが、これは革1枚1枚手作業で行います。
革は面積(デシ)で販売されるので、できるだけ伸ばして製品にした方が、1枚の価格は高くなりますが、伸ばすことにより、革の繊維も破壊してしまうため、こちらでは最小限の伸ばしに留め、革の繊維をなるべく崩さないようにしているそうです。
タンナーさんのこだわりが見えた作業でした。
ここに張り終えた革を納めます。
こちらは革をつるして乾燥させる場所です。
このように革が吊るされていました。
こちらが塗装ブース。
こちらの工場長の作業風景です。
こちらが計量器。ここで革の大きさを測定します。
革を機械の通し、光の当たらない部分を計算して、大きさを測定します。
とざっとこのような機械が所狭しと置かれています。
今回の見学で、知識としてはなめすという工程はちょっとは理解していましたが、百聞は一見にしかず、より深く理解できました。
そして、タンナーさんの革に対する思い、積み上げられた床革を見て、なかなか捨てれないんだよという気持から、床を利用したコードバン調の革を作り上げる情熱、生きていた動物の革をできる限り有効に使ってあげたいと思いがひしひしと伝わってきました。
僕の方もサドルレザーのみではなく、他の仕上げの革、グローブレザーやギュウドバン(牛床を使用しコードバンのように仕上げた革)を使った新たな試みをしてみたいと思った今回の工場見学でした。
今回快く工程を見せていただいたBGレザー様とお誘い頂いたPOWER MOONの内海さんにはこの場を借りて心より感謝いたします。
ありがとうございました!
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