2012年2月1日水曜日

バッファローバック

最近ぬるいコーヒーを飲んでます。
せわしない日々の中、時間をかけずにグイッと飲めるからです。
そんな僕でも、淹れ立てのコーヒーの美味さは知っています。
フーフーと熱いコーヒーを冷ましながら、香りを楽しみ、味わいながら飲む。
格別の時間です。
豆を挽き、サイフォンで入れたコーヒーを飲みたいなんて思う時もありますが、
でも今はぬるいコーヒーでいいんです。
そんな飲み方を知っているだけで十分です。

ぬるいコーヒーでないと見えないものや感覚があるから。
それはきっと今だけの物だから、この感じを大事にしていきたいのです。

前置きが長くなりましたが、そんなぬるいコーヒーを飲みながら仕立てたバックを今日はご紹介します。
バッファロー(アメリカバイソン)レザーを使ったB4サイズまで入る大きめなバックです。
今回はなるべく僕が作る品という部分を抑えながらも、特徴的なバックになるように仕立てました。













金属類は出来る限り隠し製作したので、持ち手の連結に使用したリング金具にもサドルレースをブレイディングしています。
その甲斐あってか、堀江氏製作のスタンプワークコンチョが大きなバックの中でもひときわ際立つという効果も出ました。
このコンチョ実は飾りではなく、マチの膨らみを抑えるベルトの長さ調整が出来る一つのパーツになっています。













そして上面にもブレイディングをし、バックの開け閉めはファスナーでの開閉となり品物のホールド性も抜群になっています。
















バッファローレザーの持つしなやかさと、独特の革の表情を存分に楽しみながら、バックとしての十分な機能性も持たせたこの作品。
おそらく、後日同じものを製作と言う事になれば、よくこんな仕事ができたな~っと改めて思うであろう作品になったと思います。

















世の中うまいコーヒーに関わらず、うまい話や羨ましく思う事など多々ありますが、
自分を曲げず進んで行けば、きっと何か良いことがある。
自分しか作れない物、自分にしか生まれてこない感覚。
この作品は、ぬるいコーヒーの閃きと言うべき作品だと思います。

と言う事で本日はこの辺で。
がんばって行きましょう!

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