2012年2月27日月曜日

コードバンのポーチ

晴れてはいますが、肌を刺すような冷たい風が吹いている今日この頃いかがお過ごしでしょうか?

週末は子供の行事やら、納品やら、部屋の模様替えやらであっちへいったりこっちへ行ったりしておりました。

中でも、部屋の模様替えが一仕事で、結構な重さの物をあっちへ持っていったりこっちへ持っていたりでなかなか体に堪える作業でした。

朝起きたら腰が痛いなんて、ほんの数年前では考えられないセリフを吐いてしまう有り様。

そんな老体に鞭打って(最近このセリフが大きいような気がしますが)今日も作品紹介行ってみましょう。

本日はウェストポーチのご紹介。

ご依頼人様がご愛用中の物をコードバンで制作してほしいというオーダーでした。

ここ最近ちょくちょくお問い合わせが入るコードバン。

ならばと、一級品のコードバンを仕入れてみました。
嫌味のない光沢と、しっかりとした革の質感。
まさに良い革といういう雰囲気が漂っているコードバンになります。

そんなコードバンを使用してお造りしたポーチがこちら





ベルトに通してご使用頂くファスナーで開け閉めするウェストポーチです。

ご覧の通り、裏面からぐるっと縫い合わせて最後に表に返すという方法の制作。

この手の技法は、ディアスキンで使う技法なのですが、御手持ちのポーチがこの作り方だったので、同じように制作してみました。

コードバンは吟をそぎ落とし、コードバン層が出たヌバック状の表面を凹凸が無くなる等に平らに仕上げて行きます。簡単にいうと牛の床をつるつるピカピカに仕上げる感じ。
ですので、曲げの力が加わると、寝ていた革の表面が起きてしまい、その部分がガサガサになってしまうという特徴があります。

しかし、今回の革はその曲がりにも耐えて、非常に綺麗な面を保ってくれました。
こういった部分からもタンナーさんの良い仕事というのが解ります。

そんなタンナーさんの心意気に応えるべく、僕も精一杯取り組ませて頂いた今回のウェストポーチの制作でした。

お客様にも大変喜んで頂いた今回のウェストポーチ。
ご注文誠に有難うございました。

本日、サイトの方も更新致しました。
こちらも是非ご覧下さい。

それでは今日はこの辺で!


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