うちのじっちゃんの話。
口が悪く、よくけんかもしたけど、なぜか嫌いじゃなかった。
僕がまだ小さい頃、友達2人で初めてじっちゃんの所にいった事があった。
片道3,4時間の電車での旅、ちょっとスタンドバイミーのような気分だった気がする。
ようやくじっちゃんの家につき、玄関を開けるとじっちゃんは『何しにきやがった』と言い放った。
それから中学生になり、犬を飼った。
その犬はじっちゃんと同じでまつ毛がすごく長かったのでじっちゃんと同じ名前を付けた。
その件についても『ばかやろ―犬に同じ名前付けやがって』と怒られた。
僕が可愛がっていたひよこいた。
じっちゃんの家には親が長い休みの間しか行けなかったら、次の休みにいったらひよこがいなかった。
聞くと鶏になって締めて食ったと言っていた。
そんなじっちゃんだけど、ウサギを飼育してて、僕が一匹すごく可愛がっていたうさぎは市場に売り飛ばさなかったという優しい面もあった。
僕はじっちゃんにいろいろな事を教わった。
パンク修理も教わったし、竹トンボの作り方も教わった。
井戸の直し方も教わったし、五右衛門風呂の火の付け方も教わった。
じっちゃんはどんな仕事も淡々とこなす人だった。
すごく大変そうな事もただただ黙々とこなしていた。
愚痴も弱音も聞いたことがなかった。
そんなじっちゃんを見てきたせいか、僕自身製作の苦労話はなるべくしないようにしている。
あの淡々と僕にすごい遊び道具を作ってくれた姿に少し憧れてたのかもしれない。
僕もじっちゃんみたいに淡々と、人に喜んでもらえる物が作れるように。
でもたまに、これすごく大変でした、なんて事を口走っちゃうのはまだまだ半人前ということですね。
こんなじっちゃんの話をしたら、またあっちで怒っているでしょうね。
また俺の話をしやがって~って(笑)
来週はサイトの更新を予定しています。
終わりましたらまたこちらでお知らせしようと思ってます。
ということで今日はこの辺で!
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