2012年2月1日水曜日

ダンスウィズウルブス

先日ビーズ担当のブログでもご紹介しましたが、僕の方でも少しご紹介させて頂こうと思います。

ビーズワークに使用する為に今回仕入れた革はLarry Belitzと言う方が鞣した鹿革です。

Rarry氏はインディアンではありませんが、当時、昔ながらの技法で革なめしが出来る方ラコタの方に教えを受け、それを現代に伝えつつ鞣しを行なっています。

基本的にはバッファローのなめし革を制作しているようですが、今回は鹿革を購入しました。

なめしの他にも、ビーズワークはもとより、クイルや、ティピ、その他のクラフトを昔ながらの技法で制作されている方です。

ラコタクラフトの研究家、専門家と言えるような方で、その知識はラコタの事を質問して、解らないと言われたことがない位豊富な知識を有している方という話を聞きました。

そして今回、LARRY氏に縁のある方を通して購入させていただきました。

ここで、表題のダンスウィズウルブスの話もさせて頂こうと思います。

ダンスウィズウルブスはご存知の方も多いかも知れませんが、西部開拓時
代に白人に追い詰めらていくインディアンと、そのインディアンに心奪われていく白人将校を描いた映画です。

僕はこの映画が公開当時高校生で、学校の行事でこの映画を見ました。

折からのインディアンジュエリーブームもあり、学校の行事でありながら非常に楽しみにしていた記憶がありました。

そして、映画を見てストーリーはもちろんのこと、身に付けているビーズワークが施された衣装を夢中になって眺めていた思い出があります。

インディアンに興味を持った最初の出来事がダンスウィズウルブスでした。

その映画に、テクニカルアドバイザーとして参加していたのが、今回購入した革のタンナーLarry氏です。

ティピ、衣装や重要な部分でつかわれたナイフシースも彼の作品らしいのです。

これをみても、非インディアンでありながら、彼が失われつつ伝統的なラコタの手仕事を今に伝える重要な役割を担った方と言う事がお分かり頂けると思います。

そして肝心な革の方はと言いますと、インディアンメイドの作品で見られる、スモーク色がまだらにはいり、ブレインタン特有のスポンジのよいな面を持ち、これぞトラディショナルタンニングレザーという雰囲気を醸し出しているレザーです。


この革を使ったビーズワーク作品は手前味噌でありながら僕も非常に楽しみにしています。

良い材料ばかり揃えて材料負けしてるよなんて声も聞こえてきそうですが、素晴らしい材料に引っ張られる様に作り手も成長していくというのは僕自身も感じている事で、本人の努力なしには成長はありませんが、Buffalo Tracksのビーズワークが新たなステージに立ったのではないかと思います。

ということで、今後のビーズ担当の作品にご期待頂ければ幸いです。

もちろん私、レザー担当の作品にもご期待下さい!!


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