雨風が吹く荒れた昨日。
風の音でなかなか寝付けず今日は少し寝不足気味。
そんな眠い目をこすりながらもビーズ担当の革の切り出しの手伝いをしました。
僕の作業ではなかなか使う事の無いブレインタンディア。
包みを開けると、とても良いシダーの香りが漂います。
そのシダーの香りに包まれながら目を閉じると、この革のタンナーであるラリーさんの姿や遠いサウスダコタの風景を思い描く事ができる。
僕が今、革を切るその瞬間、ラリーさんはこの革をなめしているかもしれない。
サウスダコタの平原をぴょんぴょん飛び跳ねるシカがいるかもしれない、草原の草をほうばるバッファローがいるかもしれない。
どんなに遠くに離れていても今この同じこの時間を共有していると思うとワクワクしてきます。
そういえば先日読んだ本にこんなことが書いてありました。
『僕たちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が確実にゆったりと流れている。
日々の暮らしの中で心の片隅にその事を意識できるかどうか、それは天と地の差ほど大きい。』
僕はまだサウスダコタの事は想像の域を出る事が出来ませんが、そんな事を考えられる幸福感に満たされながら今日も製作を進めて行く、嵐が去った後の朝を迎えるのでした。
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