2012年6月15日金曜日

僕を奮い立たせるビーズワーカーの話

僕の好きなラコタのビーズワーカー。

その方の作品を最初に見たのは店頭に飾ってあったポーチでした。
見た瞬間にこれがラコタのビーズワークかーと思った記憶が有ります。
暮らしの中にビーズワークが溶け込んでいて、その土地に住む人しか出せない感じがこれでもかと言う位出ていました。

そんな作品に圧倒されながら、お店の方が教えてくれたアーティスト情報を聞きさらにその作品に惹きつけられました。

そのアーティストはコンテストで一番になるとか、ビーズワークで有名になるとか、そういった願望がちっともなく、ただ自分の時間で、自分の好きな物を作るというスタンスのアーティスト。
ただ唯一出たプレーンズのビーズワークコンテストで優勝してしまうという位、作品は高い評価を受けているという事でした。
それ以後、お店に通う度に食い入るように眺めています。(未だ手に入れられないのが残念で仕方ありません)

良い作品を作る人は、必ず人を惹きつけるストーリーがある。
もしくは、そういったストーリーを持っているいる人だから、良い作品が作れるのか、僕にはまだ正解は導き出せませんが、どちらにせよ、その方の作品とスタンスに強い憧れを持つようになったのは言うまでもありません。

その方は僕の作品が置かれているプレーリーエッジでの取扱のあるアーティストでもあるので、ひょっとしたら僕の作品も見てくれているかもしれない。
もし、見てくれたならどんな風にその方の眼に写るのか、考えただけでもワクワクしてきます。

反面、少なからずラコタのアーティスの目に付く機会が有る僕の作品なので、下手な仕事は出来ないと肝に銘じて日々製作しています。


そんな僕を奮い立たせるラコタアーティストの話ですが、奇遇にもその方の作品モチーフの製作依頼がうちのビーズワーカーの所に舞い込んできました。

僕が詳しい話を聞く前に二つ返事で受けてしまった彼女。

大丈夫?と聞くと、難しいけどやってみるという事でした。

あれから1カ月、未だに作業は進んでいませんが、その方の作品を穴があくまで見つめ、
どうすれば自分の作風で表現できるか、今精一杯取り組んでいる最中です。

同じものや、少し変えた物を作って喜んでいる時期はもう彼女は過ぎています。

今はどんな物を作っても自分の作品と解ってもらえるな作品作りを目指しています。

考えてみれば、彼女も有名になるとか全く持って無頓着で、誰が何を作ろうが得に気になる様子は無く、ただ自分自身納得のいく作品を作りたいと気持ちだけで製作を続けています。

そんな所は上記のラコタのビーズワーカーに似ている所が有るかもしれません。

僕だったら、恐らく断っていただろうこの依頼、
彼女は今、重圧を感じながらも晴れやかな表情で取り組んでいます。

良い革も、多彩なビーズも揃っています。
後は、表現するのみです。

どんな作品が出来あがるかひょっとしたら僕が一番楽しみにしているかもしれません。

そんな、僕を奮い立たせる二人のビーズワーカーの話でした。

僕も負けじと頑張ります!

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