気候のせいか年のせいか肌が乾燥しきっている今日この頃、
皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
先週のあ~てぃすとマーケットの疲れだけでなく、いろいろな事が折り重なりやってきて、
ちょっと疲れ気味でしたが、
ぐったりしていても始まらないので、今日はあ~てぃすとマーケットに向け製作した新作のご紹介。
レザーとキャンバスのコンビのバックにビーズワークを入れたバックになります。
今までいろいろなバックを製作してきましたが、その中でも一番大きいサイズのバックが出来上がりました。
ちなみに50X46X20(cm)位あります。
今回は写真が間に合わなかったので赤レンガで展示した際の画像を載せますが、
大きすぎて展示スペースが足りなくなるほどでした。
なぜ、こんな大きなバックを作ったかというと、
作ってみたかったというのが一番なんですが、
この形に落ち着くまでは僕の中でいろいろなストーリーが有りました。
その辺をちらっとご紹介致します。
元々このバックの形は船乗りが使っていた洗濯袋がモチーフになっています。
その年代は1900年初頭。
アメリカからヨーロッパへ向かう船員も使用していたかもしれません。
そんな事を考えていたらふと以前読んだ本の情景が思い浮かんできました。
アメリカのBuffalo Billという興行主のWild West Showが海を渡ってヨーロッパで興行を行うという話でした。
本にはその時の船旅の様子などが詳細に書かれていました。
そんな事を思いながら、もしかしたらこんなバックをそのインディアンたちも目にする機会があったかしれないという発想にたどり着きました。
そして、装飾豊かなインディアンの細工を見た船乗りがティーピーにも使われているキャンバスという素材を使っているバックにビーズ細工を、と依頼したとしたら、
新しい土地に行く不安と期待、長い船旅からの閉鎖感に押しつぶされそうな時に、自分を奮い立たせる為にも、ブラックワーボンネットをそのインディアンは細工したのではないかという、
僕の勝手な妄想からこのバックは出来上がりました。
あまり作品自体に僕の思い入れを出したくはないのですが、
そんな考えからデザインしたという所をちょっと頭の隅に入れてこのバックをご覧いただけると、
少し違った見方が出来るかもしれません。
ちなみに、この話の主人公であるインディアン。
その方はコンチョとしてこの作品に登場しています。
あくまでも僕の妄想でしかありませんが!
堀江純 作 インディアンフェイスコンチョ
スズキユカリ 作 ブラックウォーボンネット ビーズワーク
そして、僕のレザーワーク
極上の組み合わせのバックに仕上がりました。